『運命は自分の心次第と気づけ』
言わずと知れた、京セラ・KDDIの創業者にして
盛和塾の塾長として、日本経済で活躍する経営者たちを指導する、
日本の大経営者の一人、稲盛和夫。
“人生・仕事の結果は『考え方×熱意×能力』の掛算”
であり、どんなに熱意と能力があっても、考え方の方向性が
間違っている(もしくは見当違い、弱力)と、良い結果は導かれないと、
彼は強く説く。
考え方とは、すなわち人としての生き方…
『人間性を磨け』
『一本筋の通った信念を定めよ』
そして
『利他心に満ちた大義名分を持て』
“今私が立たずばこの世の中はどうなる?
私が今必至でやらなければこの会社はどうなる?”
…そうやって、自分を離れた所に大きな意義を置くように
心がけよ、と。
能力磨きには余念が無く取り組んで、経済紙など情報誌は完読…
仕事ができる気でいるような“自己満足会社員”には、この点を
強く言って聞かせたいくらいだ。
(いやいや、自分を振り返って反省しているのですよ)
この著書は、本当のところ、今に迷い今に没する若手会社員には
是非読んでもらいたい書の一つだ。
稲盛和夫氏の経営は、すでに宗教掛かっており賛否はあるし、
同書でも、仏教の教えを説き、苦手な人には苦手意識を感じさせる。
しかしながら、そもそも仏教の教えは、生きる智恵、自戒の教えとして、
人の“生き方・考え方”を高める一つの道具として普遍的であることは
否めない。
(「六波羅蜜の教え」「因果応報の教え」…などなど。
全ては禅定の教えに帰する考え方で、いわゆるカルトや
他者排除的宗派の類とは、全く異なる教えである。
よって、宗教嫌いを自負する人ほど、これらに触れることで
心が懐柔されるような、そんな感覚で受け入れられるのではないか?)
『考え方を変えれば人生は180度変わる』
『心の持ち方一つで地獄は極楽にもなる』
と、繰り返し人としての生き方の原点について、
己の実体験に基づく教えを説いてくれる同書は、
行き詰まりの毎日に一意の光を与えてくれるように思えるであろう。
日々の仕事に忙殺される人ほど、僅かな時間を作ってでも
この「生き方」を読破してほしいと、僕は願うものだ。
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